2014年4月4日金曜日

金融緩和策から1年

 日銀、黒田総裁が異次元の金融緩和に踏み切って1年が経過するなか、各種メディアはその不安要素ばかりを取り上げ、景気回復マインドに冷や水をかけているように見えます。

 金融緩和を実施してマネタリーベースは昨年134兆円に対して今年は208兆円へと74兆円増えました。
 しかし、金融機関からの貸出残高は8兆円の増加程度で、日銀から受け取ったお金は十分に活用されていないのが現状です。

 なぜ貸出しが伸びないのかという理由について、全銀協会長は、金融機関の利ざやが1%程度でリスクに見合った利ざやが取れないのが原因だと言っています。

 私は、この発言に対して、国民(税金)に助けてもらった金融機関が何を言っているのかと首を傾げたくなります。景気マインドが上昇すれば、おのずと設備投資の増加など、金融機関にとってもプラスになることなのです。
 今は市場にお金を溢れされる必要があるのです。

 ある新聞には、この異次元の金融緩和の副作用を心配していると書かれていましたが、その理由は地下などが実態とかけ離れた水準に高騰するバブルの再来だといいます。

 何をバカなことを。
 そもそもデフレすら脱却出来ていない状態で、バブルを心配するなんて新聞を売るため以外、何のためにもならない話しです。


 リーマンショック以降、アメリカをはじめ多くの先進国が、5~10兆円規模の金融緩和を行ないましたが、どの国もバブルになんてなっていないのです。
 こんなバカげた話しで景気回復の足をひっぱるのはやめてもらいたい。