2012年2月7日火曜日

ほんとうに日本は沈没しないのか

日本全体の債務残高は、1189兆円強だそうだ。
国民一人当たりにすると、900万円を超えている。


もう日本は財政破綻するとメディアや偉そうな評論家などが言っている。
現にGDP比の債務残高は、日本が世界一で約213%に対して、ここ数年話題になっているギリシャは2010年度で約143%、イタリアは129%。
ギリシャが危険水域なら日本はほんとうに沈没するだろうことは、上記の数字をみれば納得する。


しかし、官僚や政府からそれほど危機的な状況だという雰囲気が感じられない。
あいかわらず、公務員の削減はおろか、給与の削減もない。また無意味なバラマキ的な政策や出先機関を含めた天下り先にも何ら改善がない。また、国会議員についても歳費削減も定数削減も何かのんびりムードで、結局やるのかやらないのかわからない状況だ。


まあそういうことについてはギリシャも同じで公務員削減はまったく進んでないようだ。


では、なぜ日本が沈没しないのかということだ。


一説によると、日本国民の保有資産が1,400兆円あるのだそうだ。
その資産が、国債に充てられている。現に日本の国債の94.8%が国内で消費されている。
この国内消費率は、先進国でも断トツに高い割合だ。
これにより国債の売り浴びせがないので暴落がおきないし、金利の上昇もないというロジック。




もう一つは、自国通貨による国債発行では国が倒産することは絶対にないという考えだ。
国債を借金だと考えると返せなくなるから倒産すると考えられるが、国は返すお金を自分で発行することができるから根本的に普通の借金とは違う。このことから国債と言うのは借金ではなくて、実は国が発行する株式だ。




民間の銀行などから国債を買うと、その対価として民間に現金が渡される。つまり、お金が刷られて世の中のお金の量が増える。
これを日銀のバランスシートでみると、負債の側に刷られた現金、資産の側に国債となる。
ということは、日銀が借金をして買ったものは日本国債となり、「日本円=日本国債」、つまり日本円の価値は日本国債の価値なのだ。
日本政府がどんどん国債を発行して、将来の日本の財政にみんなが悲観的になれば、株価のように国債の価格が暴落して、日本円の価値も暴落する。




そして、日本円が紙くず同然となれば、日本政府の借金も紙くず同然となるので簡単に借金を返せる。
そもそも国債を発行したら日銀にハメこんでしまえばいいので借金を返す必要もない。日本がどれだけダメ経営をしても借金を返さなくてよいのだからつぶれないというロジック。


日本の偉い人は、なかなか本当のことをいってくれない。
どれが真実か、自分に賭けるしかないのか。