2016年9月16日金曜日

富山市議会にみるメディア

 富山市議会で政務活動費の不正受給が発覚して、7人の議員が辞職をしたニュースが駆け巡っています。
 政務活動費の不正受給では、兵庫県議会議員の野々村元議員が話題になったのは記憶に新しいところです。

 ワイドショーでは、都議会議員や元政治家などもいっしょになって地方議員の政務活動費をはじめとした金と政治について、さまざまな意見を言っていました。それを聞いていると、やるせない思いでいっぱいになりました。

 地方議会といっても東京都議会から地方の村まで全てを一括りになんて出来るわけないんです。人口も財政規模も権限すら違いすぎるんですから。

 綾瀬市議会は、報酬が398,000円、政務活動費が12,500円です。
 報酬ですから、保険や年金といった福利厚生はその中から自分で払います。そう、手取りの金額ではないのです。費用弁償もありません。
 政務活動費も会派支給ですし、領収書はもちろんなければなりませんし、細かい決まりがあります。

 ワイドショーでは、国が全国一律にすればよいとか、もっと下げるべきだと言っていましたが、都議会議員は、報酬と政務活動費のほかに費用弁償といって議会に一回出席するたびにお金が支給されるんです。

 地方議員がべらぼうに儲けているような報道のしかたって、見ていて悲しくなります。
 基礎自治体の首長や議員のなり手が少なくなっている今、適正とは何なのかをしっかり考えなければなりません。
 民間であろうが、議員であろうが、しっかりとした報酬がないのに有能な人が目指そうなんて思わないでしょう。

 少なくても政治家は4年間で、一旦無職になってしまうのです。