2013年6月26日水曜日

綾瀬市の未来

 6月11日に国土交通省より、(仮称)綾瀬スマートICの連結許可がおりました。綾瀬市の悲願でありましたが、このインターチェンジさえ出来ればよいわけではなく、関連する事業との一体として行わなければ最大限の費用対効果は得られないでしょう。

 寺尾上土棚線の北伸への都市計画道路は、(仮称)綾瀬スマートICの供用開始と同時に完成されていなければ、寺尾天台、寺尾北、寺尾中の生活道路に影響が出ることが予想されます。特に子どもたちと高齢者の安全が懸念されるところです。

 また、新産業拠点として開発予定している深谷落合地区が地権者との仮同意が成立しないため、頓挫しかかっています。となりの藤沢市では着々と工業地域の整備が進んでいるため、このままいくと、(仮称)綾瀬スマートICから藤沢の工業団地に通過するためだけのまちとなってしまうことでしょう。

 少なくとも市費も投じて建設されるこの(仮称)綾瀬スマートICですが、綾瀬市のメリットが高速道路利便性だけでは無駄な公共事業と言われても仕方が無いわけです。しかし、一方で地権者が協力してくれない限り、市としてもできることが限られてしますでしょう。深谷落合地区の開発に対して仮同意の段階で50%の賛同が得られないというのは、市の責任というより地権者が綾瀬市の未来を創造できない方々だと私は考え、ある意味理解出来る一方で、寂しさも感じます。
 この機会を逃すと深谷中央地域と同様に50年かかってしまうかもしれません。もちろんその時には、民間から新産業拠点はいらないと言われるでしょう。