2013年6月19日水曜日

一般質問を終えて

 17日,18日と一般質問が行われていました。
 私は17日に①子宮頸がんワクチンの定期接種について、②全国学力・学習状況調査の結果公表について、を質問しました。

 子宮頸がんワクチンとは、子宮頸がんの原因とされるヒトパピローマウイルスのうち、16型、18型の遺伝子型の感染を予防するワクチンです。しかし、日本人女性の上記の型の感染率は各0.5%、0.2%であり、90%は自然排出され、さらに90%は自然治癒します。よって、10万人あたり7人が感染する対象者です。
 副反応による被害者は、平成24年12月末で1,926人で、そのうち重篤件数は、785件。10万人あたり28.7人に重篤は副反応が起きることになります。7人の感染を防ぐために28.7人が重篤な副反応被害にあうワクチンを全女子中高生に接種するのは、ぜったいにおかしいことです。
 6月14日に厚生労働省は「子宮頸がん予防ワクチンの積極的な勧奨の一時中止」の発表をしました。情報収集のためにこのような暫定措置をしたのでしょうが、本来なら本ワクチン接種の一時中止を行うべきなのです。
 綾瀬市の状況は、本ワクチンの接種者数は、2,208人で接種率は、92.6%でしたが、副反応の報告件数は0件でした。
 今後の情報開示をしっかり、わかりやすく行ってほしいと要望しました。
 子宮がん検診の受診率は平成23、24年とも7.9%と非常に低く、受診率の向上のための対策をお願いしました。市としては、厚木市内の医療機関で日曜検診の実施、保健医療センターでの保育サービスの実施を行っているとのこと。

 次に「全国学力・学習状況調査の結果公表について」では、公表出来ない理由が、過度な競争や序列化が生じる恐れがあることとしているが、過度な競争、序列化とはどういうことかと言えば、高得点を取るために先生は不正な処理を行ったり等と言っていたが、それは問題が違う話しなのは誰が聞いてもわかります。
 また教育委員会には権限をもっていないが、19億円にもおよぶ学校関連予算の執行権者である市長の思いを伺ったところ、「個人的な意見としては公表すべき」と答弁されました。
 市長の考えがおよばない市教育委員会とは何なのだろうか。
 神奈川県内の近隣自治体でも大和市、厚木市、藤沢市等が既に結果公表しているのだから、何も問題がないはずだと言いましたが、理解してもらえなかったようです。さらに言えば、事なかれ主義的な教育委員会が、この複雑化した現在の学校行政の舵取りを行えるのか、たいへん疑問に思えてなりませんでした。