2012年6月19日火曜日

市議会と市長

 一般に市議会と市長、そして市職員の構図というのがはっきり理解されていないように思える。
 綾瀬市のホームページを見ると、その中に「市議会の役割」が記載されているが、この内容もよくわからない。
 そこで少しまとめてみよう。

  1. 市議会の役割:私たちの生活に関連することは、綾瀬市民が考え、進めて行くことが大切です。 しかし、市民全員で集まって決めることは出来ないので、市民の代表として市議会議員を選挙で選びます。
     ここでは市民生活にかかわる重要な議案について審議、決定をしています。
  2. 市議会議員:市内に住んでいる満25歳以上の市民の中から、4年毎に選挙によって選ばれます。(現在綾瀬市は21人)
  3. 市議会と市長:市議会は市民生活の重要な事項を決めています。このため、市議会は「議決機関」と呼ばれます。
     一方、市長は、市議会に認められたことに基づいて、実際に市の仕事を進めていきます。このため、市長は「執行機関」と呼ばれます。
     このように市議会と市長はお互いに独立し、対等な立場にあります。それぞれの権限や役割が区別され、互いにけん制したり、調和したりすることにより公正で、住み良い綾瀬市の実現に努めています。
なぜか「市議会議員=市長配下の組織」のように思われているように思う。だから議員歳費(議員の報酬)を税金の無駄遣いのように言うのだろうけれど、そもそも議員は市民の代表だということを認識していないからではないかと思う。
 もちろん、報酬に見合っていない議員がいるという指摘もあるだろうし、議員定数が多すぎるといった意見があるだろうが、市職員614名のやっていることを監視し、質問し、指摘し、意見するには見合った人数は必要だと思う。
 しかし、それが現在の21名かどうかは別の話であるし、市民に今言ったことを理解していただいた上で、議員定数を考えていただきたいと思う。
 最近思うのは、綾瀬市は他市に比べて市議会議員の立候補者数が少ない。と、いうことは行政に関心がないということで、であるならば市議会議員という「議決機関」をそれほど必要としていないのではないかとも言える。