2015年11月12日木曜日

行政事業レヴュー「教員の定数」

 行政事業レヴューが行われ、そのなかで有識者から「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)を全生徒から抽出にすべきや、教員の定数を増やすより質を上げるべきといった意見が出たそうです。

 全国学力・学習状況調査については、今までの経緯を考えれば、学力テストが日本の学校行政の指導レベルを見るというよりは、子どもたちの習得レベルを見るものとなっています。
 そういう意味では、すべての子どもが自分の習得状況を知る権利があるわけです。
 そもそもこのテストは何のためにやっているのかがコロコロ変わってしまったら、本来の意味も無くなってしまいます。

 また、教員の質を上げるって重要なことですが、現在の学校は、ただ単に勉強を教えるだけでなく、さまざまな生徒の生活指導や保護者対応、イジメや引きこもりなど、量も必要な状況であるのも事実です。この部分を理解して、上記の有権者らが発言しているならば、私にはまったく理解できません。

 今や教師は体罰という名のもとで、牙を抜かれた状態で、小生意気な現代の生徒を指導するには、時間ばかりかかってしまうわけです。もちろん、体罰という名の暴力をふるってしまっていた教師がいたのが悪かったわけですけれども。