2014年10月28日火曜日

消費税10%の議論

 国会では、「政治とカネ」を面白おかしく、ここぞとばかりに追求していますが、国民はスキャンダル追求にうんざりしているといった世論調査の結果が出ています。
 産経新聞にそういった記事が出ていましたが、その中で消費税の引き上げについて、連立与党の代表が消費税引き上げを先送りした場合、アベノミクスがうまくいかなかったから引き上げないという烙印を押されるとの懸念を示したそうです。
 前回の消費税8%への増税の時も、けしてアベノミクスが大成功だったわけではなく、国民が「仕方ない。日本の未来のために涙を飲もう」ということで納得したもので、取ってつけたような経済指標に納得したわけではないはずです。
 言うなれば、アベノミクスに期待したわけです。

 しかし、この代表が本当にこう言ったのだとすると、現在の景気回復の状況や国民の痛みなど関係なく、アベノミクスが失敗だと言われると連立与党の立場が悪くなるからということが重要だと捉えているように感じてしまうのです。

 確かに安定政権を確立していくことは重要だと思いますが、消費税増税が将来におよぶ日本経済に与える影響を考えれば、もっと違った発言がなされるのではないか。

 私はインフレターゲットを設けてまで物価上昇を進めている以上、増税は正反対の政策だと思っています。景気を回復させ上昇を目標としている状況での増税は、沸騰する前にびっくり水を入れるようなものです。まずは沸騰(景気)させて吹きこぼれない程度にびっくり水(増税)を注ぐべきだと思います。